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Jun 07, 2024
WORDS BY TSUJI , RYO MURAMATSU
PHOTOGRAPHS BY NAOKI USUDA
――「樹も草も しづかにて梅雨 はじまりぬ」。これは、俳人・日野草城が詠った有名な一句です。静かに雨に打たれる草木を眺めながら、その生命力を感じる。そうした情景は、アウトドアのフィールドの中で、より一層際立ちます。恵みの雨によって活力を得る植物たち。その美しく瑞々しい姿は、この季節に見頃を迎えます。
――とはいえ雨の中の山歩きは、同時に自然の強さや恐さも目の当たりにすることになります。ぬかるんだ地面は足元をすくい、雨は体温を奪います。だからこそ、しっかりした格好でフィールドへと向かうことが求められるのです。
――雨といえばゴアテックスです。〈ウールリッチ〉のアーカイブをベースにしながら、現代的な技術と感性をもってデザインされる〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉のウェアたち。その中にはゴアテックスのジャケットも用意されています。雨を弾き、服の中のこもった空気を外に逃す機能的なアウターは、山歩きに最適なギアといえるでしょう。
――1970年代にあった〈ウールリッチ〉のマウンテンパーカとブッシュジャケットのディテールを融合させた「GORE-TEX 3L RIPSTOP BUSH PARKA」。4つのポケットを配したレトロなルックスと、張りと光沢が魅力のリップストップのゴアテックス素材が融合し、新たな感覚をもたらす一着。ゆったりとした身幅と長めの着丈がカラダを包み込み、アクティビティをサポートします。
――「GORETEX 3L FISHING GEAR JACKET」は、フィッシングジャケットのディテールを取り入れた一着。腰には大容量のハンティングポケット、さらにフラップの下にはフライケース用のマチ付きのジップポケットを配し、高い収納力とアクセスの容易さを備えています。短い着丈は女性でも着こなしやすく、裏地は起毛させたフランネル素材で、柔らかな肌触りと優れた保温性が魅力です。
――古いアウトドアウェアにはロマンがあります。〈ウールリッチ〉のアーカイブには、古きよき時代を生きた人々の快適な生活への憧れが垣間見えます。機能性が前提にありつつも、服としての美しさも追求しているように思うのです。
――見た目はクラシック、だけど、使われた素材はモダン。そうした組み合わせが、街着としてのポテンシャルを大きく高めているのはいうまでもありません。人工物が立ち並ぶ都会の雨の景色にも〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉のジャケットはしっかりと馴染むのです。
――ウィメンズは「GORETEX 3L FISHING GEAR JACKET」とチェックのロングスカートの組み合わせ。フィッシングジャケットのクラシックなデザインは、そのままクラシックなスカートと合わせても映えます。こちらもディテールを飾るのが真鍮製のドットボタン。コーディネートに大人な表情を与え、胸にある毛鉤用の羊型ラムファーが見た目の印象を柔らかくします。
――梅雨はまだはじまったばかり。今年は〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉のジャケットと共に、自然でも、都会でも、雨の季節を謳歌してみてはいかがでしょうか。これさえあれば、雨雫、音、香りが、よりよいものに感じられるはずです。
¥88,000 (tax in)
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