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OUTDOOR"HIKING"
by MOE NAKASE

May 19, 2024

— 長野での生活について教えてください

長野での生活は朝起きて『今日天気が良いから、あの山行こう』、みたいな感じで、あまり決めすぎない様にしています。

その日の天気や自分のコンディション、気持ちに合わせて、何をするか、どこへ行きたいかと自分の声を聞いて、積極的に動くようにしています。

— 登山の魅力について

(山に居ること)特別なことではなくて、自分がただ呼吸するように山の中に入っていくのが、自分たちにとって一番心地の良い生き方で、特別なことではないけど、登るたびに特別なことをしっかりと教えてくれるというのが、私たちが山へ感謝する理由のひとつです。

この山は散歩のような感じで、いつも色々なシーズンにたくさん登りに来ますね。(山が)色々な表情をしてくれるので、朝天気が悪くても良くても、その日の楽しみ方ができる、登るとすごく元気になれる山ですね。

— アーティスト活動を始めたきっかけは?

絵は東京に居た、最後の方に描き始めました。絵を描くまで自分を自分で認めてあげる気持ちがあまりなかった。

それが自然とペンを持ってただ日記だったりとかイラストだったりを家の中でずっと描き続けました。何か物を作るのが楽しかった子供の頃を思い出して始めたのがきっかけですね

— エンカウスティーク (蜜蝋ミツロウ) について

(蜜蝋を使ったきっかけ)普通に油絵で描くだけだと最初からつまらないなと思っていて、そういう意味で父親が行なっている立体的な凹凸(おうとつ)だったり、物が持つ重力だったり、でこぼこの影と表だったりという所に今は意識が向いているかなと思います。

— 生まれ育った場所に戻った気付いた事はありますか?

一番な多感な18〜23歳くらいの時期に、飛び出すように東京に出てみたかった。本当にただの田舎者だったので。

そこからアトリエに戻ってきて、今度は生まれ育った場所に意識が向き始めました。それは人やコミュニティだけじゃなくて自然や葉っぱ一枚一枚の単位で美しい景色が既にあったのだと気づかせてくれました。

— アーティスト活動を続ける理由はなんでしょうか?

しっかり目で見た景色や、体感した空気にはその人にしか表せない事があるというのを信じています。それはこの景色をどうにか自分の中で残せないか、などです。

記憶という儚いけど、しっかりと強く人間の良い部分を作品として残せるというのは凄いことで、自分の中で大切にしたい。そういう理由でアートを続けているのだろうなと思います。

profile

中瀬 萌

1993年神奈川県生まれ。彫刻家の中瀬康志を父に持つ。2014年からアーティストとして作品制作を始め、国内外で展示を行う。溶融した蜜蝋に色素を混ぜ合わせる世界最古の絵画技法である「エンカウスティーク」を用いて、独自の手法に発展させた作品を多く手がける。現在はアルプスに囲まれた長野に移を構えながらアトリエのある神奈川を行き来する二拠点で生活。自然とともにある暮らしの中で制作を行う
https://www.moenakase.com/ @moe0814n

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by MOE NAKASE

May 19, 2024


— 長野での生活について教えてください

長野での生活は朝起きて『今日天気が良いから、あの山行こう』、みたいな感じで、あまり決めすぎない様にしています。

その日の天気や自分のコンディション、気持ちに合わせて、何をするか、どこへ行きたいかと自分の声を聞いて、積極的に動くようにしています。

— 登山の魅力について

(山に居ること)特別なことではなくて、自分がただ呼吸するように山の中に入っていくのが、自分たちにとって一番心地の良い生き方で、特別なことではないけど、登るたびに特別なことをしっかりと教えてくれるというのが、私たちが山へ感謝する理由のひとつです。

この山は散歩のような感じで、いつも色々なシーズンにたくさん登りに来ますね。(山が)色々な表情をしてくれるので、朝天気が悪くても良くても、その日の楽しみ方ができる、登るとすごく元気になれる山ですね。

— アーティスト活動を始めたきっかけは?

絵は東京に居た、最後の方に描き始めました。絵を描くまで自分を自分で認めてあげる気持ちがあまりなかった。

それが自然とペンを持ってただ日記だったりとかイラストだったりを家の中でずっと描き続けました。何か物を作るのが楽しかった子供の頃を思い出して始めたのがきっかけですね。

— エンカウスティーク (蜜蝋ミツロウ) について

(蜜蝋を使ったきっかけ)普通に油絵で描くだけだと最初からつまらないなと思っていて、そういう意味で父親が行なっている立体的な凹凸(おうとつ)だったり、物が持つ重力だったり、でこぼこの影と表だったりという所に今は意識が向いているかなと思います。

— 生まれ育った場所に戻った気付いた事はありますか?

一番な多感な18〜23歳くらいの時期に、飛び出すように東京に出てみたかった。本当にただの田舎者だったので。

そこからアトリエに戻ってきて、今度は生まれ育った場所に意識が向き始めました。それは人やコミュニティだけじゃなくて自然や葉っぱ一枚一枚の単位で美しい景色が既にあったのだと気づかせてくれました。

— アーティスト活動を続ける理由はなんでしょうか?

しっかり目で見た景色や、体感した空気にはその人にしか表せない事があるというのを信じています。それはこの景色をどうにか自分の中で残せないか、などです。

記憶という儚いけど、しっかりと強く人間の良い部分を作品として残せるというのは凄いことで、自分の中で大切にしたい。そういう理由でアートを続けているのだろうなと思います。

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中瀬 萌

1993年神奈川県生まれ。彫刻家の中瀬康志を父に持つ。2014年からアーティストとして作品制作を始め、国内外で展示を行う。溶融した蜜蝋に色素を混ぜ合わせる世界最古の絵画技法である「エンカウスティーク」を用いて、独自の手法に発展させた作品を多く手がける。現在はアルプスに囲まれた長野に移を構えながらアトリエのある神奈川を行き来する二拠点で生活。自然とともにある暮らしの中で制作を行う
https://www.moenakase.com/ @moe0814n

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