イギリスから移民としてアメリカにやってきたジョン・リッチ。プラム・ランにウーレン・ミルを建設後、織られたウール生地、靴下、ベッドカバーや毛糸をロバに引かせた馬車に乗せ、地元の樵小屋への行商を開始しました。
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1830
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1845
豊富な水資源に着目したジョン・リッチは、チャタム・ランの近くに新たなミルを建設。工場の建物はペンシルバニア州ウールリッチのコミュニティの一部として存在していました。
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1850
世界中で愛されているアイコニックなバッファローチェック。デザイナーがバッファローの群れを飼っていたことから、デザインした黒と赤のチェックを「バッファローチェック」と名付けたという由来があります。
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1860
アメリカの北軍と南部連合軍が戦った南北戦争中、ウールリッチは北軍の兵士に対してウールブランケットを支給。
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1880
アメリカの生活者がアウトドア活動を楽しむようになったことをきっかけに、ウールリッチはウールシャツ、パンツ、ジャケットやキャップの製造を開始しました。20世紀に入り、ウールリッチはレジャー業界の発展に大きく貢献しました。1900年代初頭以降、労働者を含む幅広い人々がレジャーや休暇を楽しむ時代が到来、人々が屋外で過ごす時間が増加したのです。
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1890
4つのポケットが特徴的なレイルロード ベストはその名が示す通り、懐中時計やチケットなどの小物をしまう複数のポケットを必要としていた鉄道員向けにデザインされました。クラシックとなったレイルロード ベストは、長年ウールリッチのベストセラー・アイテムの1つでした。
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1901
火災によって消滅したウールリッチ・ミルの母屋は、その後直ちに再建されました。
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1914
南北戦争に続き、ウールリッチは第一次世界大戦で戦うアメリカ兵士に対してブランケットの支給を行いました。
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1925
ウールリッチはオープン・ブラック・オン・レッドのヘリテージ・チェックのクラシック・ハントコートを発表。狩猟を行うハンターや野外活動愛好家の間では、同チェックのパンツと合わせて「ペンシルバニア タキシード」と呼ばれるようになりました。
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1930
ジョン・リッチが最初のウーレン・ミルを建設してから100年という節目の年、ウールリッチは法人となりウールリッチ・ウーレン・ミルズへと名称を変更しました。1930年代前半、アメリカでは道路整備が進み、ウールリッチも自動車や蒸気船での移動中に便利なブランケット、ラグ類の製造を開始、商品ラインアップを拡大していきました。さらにはアメリカの猟師向けアウトドア ウェアのスタンダードを確立しました。
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1939
海軍少佐リチャード・バードが率いた探検隊による3回の南極探検に対し、ウール100%素材の衣服 1,296点を提供。
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1942
第二次世界大戦は、ウールリッチ・ミルに大量需要をもたらしました。アメリカの兵士に対し、ウールリッチは再びブランケット、靴下やコートの支給を行いました。
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1955
1956年に施行された連邦補助高速道路法により、アメリカの生活者のモビリティが拡大し、すべての生活者が休暇やレジャーを楽しむ時代が到来しました。
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1969
ウールリッチは厚手の高密度コットン生地を使用したシャモア・シャツを発表。保温性が高く、頑丈なシャモア・シャツはウールリッチのクラシックアイテムとなりました。
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1972
氷点下で作業するアラスカのパイプライン建設作業者向けに、ウールリッチはアークティックパーカをデザイン、製造。インサレーションにダウンを採用したアークティックパーカは、ウールリッチのクラシックアイテムとして確立されました。
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1978
ザ・ウールリッチカンパニーストアが現在の住所、ウールリッチのボードマンドライブに移転。
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1980
ウールリッチ生誕150周年
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1989
ウールリッチはイタリアのファッションをリードするWPラボリ社と提携、イタリアを皮切りにヨーロッパへと拡大し、グローバルブランドとして歩みだしました。
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2000
ウールリッチは同社初となるeコマースサイトを開設、また同社初の消費者向けカタログの発送を開始しました。
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2001
2001年9月11日にニューヨークで発生した同時多発テロ事件の犠牲者を追悼し、ウールリッチはフリーダム・スローを発表。
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2004
広さ4,000エーカーのウールリッチ保安林から採取されたログや石を使って建設されたブレイトン・ロッジはウールリッチの商品展示に加え、オフサイトの会議場としても利用されています。ロッジは1968年から1985年までウールリッチの社長を務めたロズウェル・ブレイトン・シニアに敬意を表して名付けられました。
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2005
ウールリッチ生誕175周年。
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2014
ウールリッチはモダンに改良されたパトロール ダウンパーカを発表、競争の激しいアウターウェア市場への再参入を表明しました。さらにはニューヨークのソーホー地区に同社初となるフラッグシップストア、ウールリッチ・ジョン・リッチ&ブロスをオープン、アメリカでジョン・リッチ&ブロス・コレクションを発表しました。
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2015
ウールリッチ・ジョン・リッチ&ブロスの2店舗目をマサチューセッツ州ボストンにオープン。またデラウェア州リホーボスのドッグフィッシュ・ヘッド・ブリュワリーと組み、共同ブランディング施策としてダブルネームの衣服やアクセサリーのラインを発表。新たなパートナーシップを記念して、「ペンシルバニア タキシード」と名付けられたトウヒの香りが特徴的なクラフトエールが発売されました。同年、ジョン・リッチが副社長、パトリック・ネビオロがマネージング・ディレクターに就任。
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2018
南青山に旗艦店をオープン。WOOLRICHの歴史の中で機能性の向上や洗練されたデザインによって変化を遂げてきた「WOOLRICH JOHN RICH & BROS.」コレクションや、実用的なワークウエアやアウトドアウエアを現代的な解釈で提案する新たなコレクション「WOOLRICH OUTDOOR」を展開。
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2019
各コレクションごとに、ブランドを象徴的するアイコンを使用したロゴを発表。「WOOLRICH JOHN RICH & BROS.」を「WOOLRICH CONTEMPORARY」に名称変更し、ロゴにはウールリッチが開発したバッファローチェックを配置しました。「WOOLRICH OUTDOOR」のロゴにはブランドの起源であるウール製品を象徴する羊のアイコンを配置。