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Winter Styles : WOOLRICH OUTDOOR LABEL Pt.2
ウールリッチのダウンジャケットと、 洒脱な夫婦の8つの着こなし。

Nov 30, 2024

二人が大事にするコーディネートの基礎。

仲睦まじく公園を歩く二人。高島さんはこれまでと同じ「ゴアテックス ツーレイヤー ニューアークティック パーカ」の色違いに、中山さんは「ゴアテックス ツーレイヤー パデット ハンティングコート」にチェンジ。一見すると力の抜けたスタイリングも、随所に二人のこだわりが盛り込まれています。

「インナーにコーチジャケットを着て、ちょっとストリートの要素を加えつつ、ボトムはスエットパンツを合わせてリラックスしたムードにしました。色味はブルートーンで揃えています。着こなしを考えるときはいつも色を意識しますね。その合わせが全体的に落ち着いていたら、フォルムやシルエットで遊びます。一方でコントラストが強くなる場合は、オーソドックスな組み合わせにしてバランスを取るようにしています」

「丈の長いコートに対して、インナーをブラックで揃えることで縦長のシルエットを強調しました。ただ、それだけだと寂しいので、ニットをアクセントにしています。私はコーディネートを組むときに、最初にフォルムとバランスを考えるようにしていて、基本的にはシンプルにしたいと思いつつ、物足りない部分は小物やアクセサリーを加えてバランスを取るようにしています」

クラシックとモダンが交差して生まれる新たな価値観。

「ファンアゲイン」の裏通りにある商店街。古くからある喫茶店や居酒屋、そして惣菜屋など、昔ながらのレトロな店が並び、日中はひとでごった返すこの場所も、午前中は静けさが漂い、落ち着いた表情を見せます。

高島:再開発によって整理された場所よりも、こうした味のあるところがぼくは好きなんです。ファミリー層も多くて、過ごしやすいというのも魅力的ですね。

中山:私もこのあたりの街並みが大好きです。だけど、新しいものにも魅力はあって、それらをミックスすることによっておもしろい価値が生まれるんじゃないかと思います。

〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉も、過去のアーカイブをベースにしながら、そこに現代的な技術や感性を加えた服づくりをしています。そうして生まれる服は、二人が語る価値観ともフィットしているように思います。実際にこのブランドのアウターを着てみて、どんなことを感じたのか気になります。

高島:いまって効率的につくられたものがすごく多いですよね。だけどそうじゃない時代のものには、いい意味での無駄があって、そこに味が表れると思うんです。古い日本の椅子とかも、デザインがすごく魅力的なんですけど、当時のひとたちは体が小さかったから座面が低くつくられている。いま使うなら、そこをアップデートしたもののほうががやっぱりいいじゃないですか。

そういう意味で〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉の服づくりは、クラシックなデザインに新しい『ゴアテックス』を表地に使っていたり、現代的なアップデートがされているので、そこがすごく魅力的だなって思います。

中山:そうしたアップデートが行き過ぎていないところもこのブランドの強みですよね。そこをやり過ぎてしまうと、従来のファンが置いてけぼりにされちゃうけど、〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉の場合はその見極めが正確だと思うんです。だから着ていて安心感も感じるんです。

クラシックとモダンを巧みに融合し、いまの気分に寄り添う服をクリエイトする〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉。その服を見事に着こなしてくれた高島さんと中山さん。さて、最後のスタイリングはどんなことを意識して組んだのでしょうか。

高島:ダウンパーカの内側がグリーンなので、そこを起点に色を合わせてみました。古着屋の友達が買ってきてくれた朝食柄のシャツがポイントですね。これ、結構気に入っているんです(笑)。ただ寒色ばかりだと寂しいので、ブラウンのキャップとシューズをアクセントに持ってきました。

中山:このコートの色はチャコールなんですけど、よく見るとちょっと茶色味がかっているので、その色を拾ったカラーコーディネートです。ただ、それだけだとおもしろみに欠けるので、柄物のパンツを合わせてみました。

profile

高島大輔

「ビームス」で販売や商品開発、店舗のビジュアルづくりに携わった後、独立。2022年に東京・千駄木にリサイクルショップ「ファンアゲイン」をオープン。現在はショップ運営の他にも、ホテルや個人宅の内装ディレクションも手がける。
Instagram:@funagain_sendagi

中山良子

大手セレクトショップで販売、VMDを経験した後、そのレディース部門のバイヤーに就任。独立後はフリーランスでバイイングやブランドディレクション、PRなどに携わる。週末は「ファンアゲイン」の営業を手伝う。
Instagram:@nakatiin

Edit_Tsuji, Ryo Muramatsu

Photo_Kazuma Yamano

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Winter Styles : WOOLRICH OUTDOOR LABEL Pt.2
ウールリッチのダウンジャケットと、 洒脱な夫婦の8つの着こなし。

Nov 30, 2024

二人が大事にするコーディネートの基礎。


仲睦まじく公園を歩く二人。高島さんはこれまでと同じ「ゴアテックス ツーレイヤー ニューアークティック パーカ」の色違いに、中山さんは「ゴアテックス ツーレイヤー パデット ハンティングコート」にチェンジ。一見すると力の抜けたスタイリングも、随所に二人のこだわりが盛り込まれています。

「インナーにコーチジャケットを着て、ちょっとストリートの要素を加えつつ、ボトムはスエットパンツを合わせてリラックスしたムードにしました。色味はブルートーンで揃えています。着こなしを考えるときはいつも色を意識しますね。その合わせが全体的に落ち着いていたら、フォルムやシルエットで遊びます。一方でコントラストが強くなる場合は、オーソドックスな組み合わせにしてバランスを取るようにしています」

「丈の長いコートに対して、インナーをブラックで揃えることで縦長のシルエットを強調しました。ただ、それだけだと寂しいので、ニットをアクセントにしています。私はコーディネートを組むときに、最初にフォルムとバランスを考えるようにしていて、基本的にはシンプルにしたいと思いつつ、物足りない部分は小物やアクセサリーを加えてバランスを取るようにしています」


クラシックとモダンが交差して生まれる新たな価値観。


「ファンアゲイン」の裏通りにある商店街。古くからある喫茶店や居酒屋、そして惣菜屋など、昔ながらのレトロな店が並び、日中はひとでごった返すこの場所も、午前中は静けさが漂い、落ち着いた表情を見せます。

高島:再開発によって整理された場所よりも、こうした味のあるところがぼくは好きなんです。ファミリー層も多くて、過ごしやすいというのも魅力的ですね。

中山:私もこのあたりの街並みが大好きです。だけど、新しいものにも魅力はあって、それらをミックスすることによっておもしろい価値が生まれるんじゃないかと思います。

〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉も、過去のアーカイブをベースにしながら、そこに現代的な技術や感性を加えた服づくりをしています。そうして生まれる服は、二人が語る価値観ともフィットしているように思います。実際にこのブランドのアウターを着てみて、どんなことを感じたのか気になります。

高島:いまって効率的につくられたものがすごく多いですよね。だけどそうじゃない時代のものには、いい意味での無駄があって、そこに味が表れると思うんです。古い日本の椅子とかも、デザインがすごく魅力的なんですけど、当時のひとたちは体が小さかったから座面が低くつくられている。いま使うなら、そこをアップデートしたもののほうががやっぱりいいじゃないですか。

そういう意味で〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉の服づくりは、クラシックなデザインに新しい『ゴアテックス』を表地に使っていたり、現代的なアップデートがされているので、そこがすごく魅力的だなって思います。

中山:そうしたアップデートが行き過ぎていないところもこのブランドの強みですよね。そこをやり過ぎてしまうと、従来のファンが置いてけぼりにされちゃうけど、〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉の場合はその見極めが正確だと思うんです。だから着ていて安心感も感じるんです。

クラシックとモダンを巧みに融合し、いまの気分に寄り添う服をクリエイトする〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉。その服を見事に着こなしてくれた高島さんと中山さん。さて、最後のスタイリングはどんなことを意識して組んだのでしょうか。

高島:ダウンパーカの内側がグリーンなので、そこを起点に色を合わせてみました。古着屋の友達が買ってきてくれた朝食柄のシャツがポイントですね。これ、結構気に入っているんです(笑)。ただ寒色ばかりだと寂しいので、ブラウンのキャップとシューズをアクセントに持ってきました。

中山:このコートの色はチャコールなんですけど、よく見るとちょっと茶色味がかっているので、その色を拾ったカラーコーディネートです。ただ、それだけだとおもしろみに欠けるので、柄物のパンツを合わせてみました。


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高島大輔

「ビームス」で販売や商品開発、店舗のビジュアルづくりに携わった後、独立。2022年に東京・千駄木にリサイクルショップ「ファンアゲイン」をオープン。現在はショップ運営の他にも、ホテルや個人宅の内装ディレクションも手がける。
Instagram:@funagain_sendagi

中山良子

大手セレクトショップで販売、VMDを経験した後、そのレディース部門のバイヤーに就任。独立後はフリーランスでバイイングやブランドディレクション、PRなどに携わる。週末は「ファンアゲイン」の営業を手伝う。
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